円形脱毛症・AGA
円形脱毛症
円形脱毛症は、ある日突然、境界明瞭な脱毛班を見つけて気付くことが多い一方、美容院・理髪店などで指摘されることもあります。多くは単発性(脱毛班が1か所だけ)ですが、多発性(数か所の脱毛班)や汎発性(眉や髭や体幹四肢の体毛など全身に拡大)となることもあります。
原因は、ストレスや体質とされていますが、まだ十分に解明されていません。一部の全身性疾患(甲状腺などの内分泌疾患、SLE、梅毒など)が原因となっていることもありますので、血液検査で原因を特定できることもあります。
治療は、内服療法、ステロイド剤の外用、育毛剤の外用、冷凍療法、光線療法、急性期にはステロイド剤の内服を組み合わせます。またSADBEなどの局所免疫療法を施行されることもあります。
男性型脱毛(AGA)
男性型脱毛(AGAとも言います)では、遺伝的に平均より早い時期から頭皮(前頭部や頭頂部)の抜け毛が目立ってきます。診断に際して、まずは拡大鏡などを用い、脱毛部位の頭皮の状態や毛髪の形態を診察します。稀に基礎疾患が隠れている場合があるので、必要に応じて血液検査などを行うことがあります。
治療は、プロペシア・フィナステリド・ザガーロ(自費診療)の内服が最も効果的です。外用療法ではリアップ(一般名はミノキシジル、市販薬)は一定の効果が期待できます。
なお、「男性型脱毛(AGA)」か「それ以外の原因による脱毛症」か、の判断は専門家でも苦慮することが多々あります。治療開始や治療継続の判断は、AGAの治療経験豊富な当院にご相談ください。
びまん性脱毛
びまん性脱毛は、男性・女性を問わず、頭皮全体もしくは頭皮の広い範囲で、髪の毛が薄くなったり抜け毛が増えたりする状態です。原因がはっきりしないこともありますが、接触皮膚炎などの頭皮の皮膚炎や、稀に基礎疾患が原因の場合があります。
まずは頭皮の診察、加えて必要な場合は血液検査などを行うことがあります。 治療は外用療法、必要に応じて内服療法を併用します。
AGA(男性型脱毛)内服薬
AGA(男性型脱毛)内服薬
男性型脱毛(AGA)の進行を食い止めるには、プロペシアなどのAGA内服薬がとても効果的です。AGAの主は原因となる酵素DHT(ジヒドロテストステロン)の合成を抑制し、脱毛に至るプロセスを阻害することで毛髪の早期脱毛を防ぐことができるからです。
はじめて内服される方には、内服開始に先立ってまずは家族歴などの問診を行い、頭皮に湿疹病変などの異状がないか、その他の基礎疾患がないか、の簡単な診察を行います。 その結果、AGAの可能性が高く、AGA内服薬の効果が期待できると診断した方に、注意事項を説明した上で内服開始をお勧めします。
AGA内服薬の代表がプロペシアで、日本発売から15年以上経過し効果や安全性の実績が積み上げられていま す。その後フィナステリド(ジェネリック)が各社から発売され、現在は主流になっています。加えてフィナステリド以上の効果を期待したAGA内服薬(ザカーロ)も日本で認可され、こちらもジェネリックのデュタステリドが主流となってきました。
薬代
ザガーロ(GSK社) | 30日分 | 取り扱い終了 |
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デュタステリド(国内メーカー) | 30日分 | 値下げ ¥6,820(税込み) |
プロペシア(MSD社) | 28日分 | 取り扱い終了 |
フィナステリド(国内メーカー) | 28日分 | ¥5,500(税込み) |